今季世界最高記録!! モロッコ出身3000mSC【スフィアン・エルバッカリ】
こんにちは、ジョーデンです。
今回は3000mSCの選手を紹介します。
今季世界最高記録を達成。
さらに昨シーズン、
ダイアモンドリーグモナコ大会で世界歴代10位の記録を樹立。
モロッコのスフィアン・エルバッカリ選手です。
スフィアン・エルバッカリ
- 出身:モロッコ
- 年齢:23歳(2019年8月現在)
- スポンサー:ナイキ
- 3000m: 7分49秒
- 3000mSC: 7分58秒(世界歴代10位)
- 5000m: 13分47秒
近年の活躍
1.史上12人目の3000mSC8分切り達成!(2018年)
3000mSCといえば、ケニアのエゼキエル・ケンボイ選手。
その彼が自己最高記録を叩き出したのが、2011年のモナコでのレース。
あれから7年後。
2018年IAAFダイアモンドリーグモナコ大会。
優勝したのはエルバッカリ選手。
ライバルのアメリカ出身エヴァン・ジャガー選手を終盤突き放し、優勝を飾る。
優勝タイムは7分58秒15。
世界歴代10位の記録である。
同時に、3000mSC7分台史上12人目の選手となった。
2.世界陸上ロンドン大会第二位(2017年)
この大会で注目を浴びたのは4選手。
一人目がエゼキエル・ケンボイ選手。
髪型が特徴的な彼は、世界陸上4連覇中。
2016年リオオリンピックにて大会新記録で優勝。
当時のシーズンベストが8分01秒と好調。
そして、モロッコ出身エルバッカリ選手。
中盤でジャガー選手が先頭を引っ張り、集団に残ったのは上記の4人のみ。
終盤でケンボイ選手が脱落し、残りは3人。
ラスト200mの勝負となる。
キプルト選手がまず飛び出し、それにエルバッカリ選手がついていく。
最後のハードルを越えゴール。
キプルト選手はさすがの走りを見せ優勝。
最後のラストスパート少し及ばなかったエルバッカリ選手は2位。
実力者が揃った世界陸上で見事銀メダルを獲得した。
走りの特徴
1.背が高い!
圧倒的な強さで数々の世界記録を樹立しました。
彼らの共通点は背があまり高くない事。
ハイレ・ゲブレセラシエ選手やケネニサ・べケレ選手などです。
時に、背の低い選手の方が、「エネルギー効率が良い」「長距離に適している」などと言われることもあったようです。
彼らとは対照的に、エルバッカリ選手は背が高いです。
長身を生かしたゆったりフォーム。
障害物を超える時も上下動が少ないのが特徴です。
さらに、水濠は多くの場合着水しません。飛び越えてしまいます。
その他の注目点
1.久々のモロッコ出身アスリート
2000年代前半は、長距離走の黄金期と呼んでよいくらい数々の好記録が誕生しました。
そこで活躍したのがモロッコ出身の選手たち。
最も有名なのが、1500m現世界記録保持者のヒシャム・エルゲルージ選手。
3分26秒00という驚愕の記録は未だに破られていません。
他にも、3000mSC歴代4位の記録を持つブラヒム・ボウラミ選手などモロッコ出身アスリートが世界陸上やオリンピックの優勝争いを繰り広げました。
あの頃から十数年が経ち、モロッコ出身選手の話題はニュースから遠のいていました。
そこにエルバッカリ選手の台頭です。
IAAFダイアモンドリーグや世界陸上大会で優勝や表彰台を経験し、力をつけています。
そして、今季は世界最高記録をマークしています。
まだ23歳と若く、今後のモロッコ代表の中心選手となることは間違いないでしょう。
2.IAAFダイアモンドリーグファイナル
IAAFダイアモンドリーグ大会の最終戦。
この大会で年間種目別優勝者が決定します。
すでに今年のダイアモンドリーグで2勝しているエルバッカリ選手。
優勝候補の筆頭とされています。
目が離せません。
まとめ
3000mSCの今季世界最高記録。
モロッコ出身。
長身を生かした走り。
そして、昨シーズンの世界歴代10位の7分58秒15の記録達成。
今後も楽しみな若手アスリートです。
ぜひスフィアン・エルバッカリ選手に注目しましょう。
ジョーデン
参考サイト一覧
IAAF Soufian El Bakkaliアスリートプロファイル
IAAF Ezekiel Kemboiアスリートプロファイル
IAAF Conseslus Kiprutoアスリートプロファイル
IAAF 3000 METRES STEEPLECHASE MEN
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